後ろ向き観察研究用 情報公開文書

札幌医科大学附属病院院内臨床微生物(真菌,大腸菌, 緑膿菌,アシネトバクター,ブドウ球菌,連鎖球菌,腸内細菌,肺炎球菌,インフルエンザ菌,マイコプラズマ)に関する動態変化(耐性遺伝子,抗菌薬耐性分布,耐性機序,生理生化学的性状)解明の基礎研究

 

●はじめに 今回、院内で感染症の診断・または感染症を除外するために採取された菌の薬剤耐性状況や、薬剤耐性機序の解明・定着性や病原性の評価を一般実験および動物実験を用いることにより、より効果的で専門的な治療的介入の可能性について検討することを目的としています。

 

●対象期間

当院で平成241月1日から平成33年3月31日まで札幌医科大学附属病院内で治療のために採取された菌10000株を予定しています。

 

●研究内容

当院で治療を受ける前後に行った菌を用いて薬剤耐性遺伝子の変化や菌の分子生物学,生理,生化学的性状の変化等を検討します。通常診療に伴い行った検査を利用して菌の培養、検査を行うのみですので新たな費用やその他負担は生じません。

 

  個人情報の管理について

使用する菌株について,採取された個人を特定することはできません。

菌株に対して菌種名, 採取時期,薬剤感受性試験の結果, 菌株の遺伝子検査情報, 菌株を保有していた方の性別,年齢, 疾患名, 使用された薬の履歴,治療経過を電子カルテ上で照会することがあります。論文、学会発表のため検査結果の公表を行う際には個人を特定できない形で行います。本研究の実施過程およびその結果の公表(学会、論文)の際には患者さんを特定できる情報はいっさいふくまれず、目的外の使用を行いません。

 

  医学上の貢献

研究結果は当院における病原菌の薬剤耐性状況とその機序を解明する一助となり患者さんの治療に貢献できます。

 

  患者さんがこの研究に診療データを提供したくない場合の措置について

あなたに関わる研究結果は破棄され、診療記録なども、それ以降は、研究目的に用いられることはありません。ただし、ご連絡をいただいた時点で既に、研究結果が論文などに公表される場合や、研究データの解析が終了している場合には、解析結果等からあなたに関するデータを取り除くことが出来ず、研究参加を取りやめることが出来なくなります。

対象期間の方の中でこの研究に診療データを提供したくない方は下記までご連絡ください。

 

研究期間   病院長承認日から平成35年3月31日まで

 

●問い合わせ先

〒060-8543 北海道札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学微生物学講座

電話 011-611-2111 内線 27190(教室) 研究責任者  横田 伸一

(土日祝日時間外は対応しておりません。)

 

  利用する試料・情報

試料: 札幌医科大学附属病院内で採取された細菌

カルテ情報: 性別、年齢、疾患名、使用された薬の履歴、治療経過

細菌の情報: 臨床細菌検査で分離された細菌の菌種名、分離時期、分離部位、薬剤感受性、菌株の遺伝子検査情報