2023年2月1日~2025年3月31日の間に
札幌医科大学附属病院においてヒトノロウイルス感染症の検査を受けられた病院職員および患者さんのご家族の方へ
―「ヒト顎下腺細胞におけるヒトノロウイルスの分離培養法の確立」へご協力のお願い―
研究機関名 札幌医科大学
研究責任者 札幌医科大学医学部微生物学講座 准教授 小笠原 徳子
研究分担者 札幌医科大学医学部微生物学講座 教授 横田 伸一
札幌医科大学医学部微生物学講座 助教 山本 聡
札幌医科大学医学部微生物学講座 助教 吉田 圭太朗
1.研究の概要
1) 研究の目的
札幌医科大学附属病院においてヒトノロウイルス検査陽性となった方の糞便から、これまで困難であったヒトノロウイルスを取り出して,実験室内で育てることを目的としています。
2) 研究の意義・医学上の貢献
ヒトノロウイルスを取り出して実験室内で育てることができるようになると,治療や予防の方法がないヒトノロウイルス感染症に対して,効果的な治療薬・予防薬・消毒薬の開発に繋がり, この研究の結果によって、ヒトノロウイルスの新しい治療や予防・消毒方法発見のきっかけになり、患者さんの治療と健康に貢献できる可能性があります。
2.研究の方法
1) 研究対象者
2023年2月1日~2025年3月31日の間に札幌医科大学附属病院において病院職員や患者さんの付き添い家族の方に行った糞便のヒトノロウイルス検査によってヒトノロウイルス検査陽性であった方が研究対象者です。
2) 研究期間
学長承認後~2027年3月31日
3) 予定症例数
2025年3月31日時点で、10人を予定しています。
4) 研究方法
2023年2月1日~2025年3月31日の間に当院においてヒトノロウイルス検査陽性であった方で、残余糞便がある方で,研究者が糞便からノロウイルスを取り出して実験室で顎下腺から作成した細胞に処理をして、ウイルスを育てることを試みます.
5) 使用する試料
この研究に使用する試料として、すでに保存されている糞便を使用させていただきますが、氏名、生年月日などのあなたを特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報が漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
6) 使用する情報
この研究には個人情報は使用しません.
7) 外部への試料・情報の提供
該当なし
8) 試料・情報の保存、二次利用
この研究に使用した残りの試料(残存糞便)は、実験室内の冷凍庫に保存しますが、研究の中止または研究終了後ただちに滅菌処理をして、焼灼処分します.なお、保存した試料(残存糞便)を用いて新たな研究を行う際は、倫理委員会にて承認を得ます。
今後、この研究で糞便から得られたウイルスを用いて基礎実験を行うことがあります。しかし実験で得られた研究結果はウイルスに関することなので、得られた結果を皆さんに個別にお伝えすることはありません。ご了承下さい。
9) 試料の管理責任者
この研究で使用する試料は、以下の責任者が管理します。
札幌医科大学理事長 山下 敏彦
10)研究結果の公表
この研究は糞便から得られたウイルス情報から得られた結果のみを (氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータを使用しないで)、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
11) 研究に関する問い合わせ等
あなたを特定できる情報は、すでに削除されて個人が特定できない糞便からウイルスを取り出して研究しているので、研究についてお問い合せにお答えする事は可能ですが、あなたのデータを削除することができません。研究に使用した試料(糞便)が誰のものであるかわからない形にして、研究者の集まる学会での発表や、学術論文で公表をしますので、ご了解ください。
<問い合わせ・連絡先>
札幌医科大学 医学部 微生物学講座
氏名:横田 伸一
電話:011-611-2111 内線 27190(平日:9時00分~17時30分)
休日・時間外の対応はしておりません